敵は我の中にあり

「敵」などと言う相手は、人間はこの世に唯一でなければならないのだ。それこそが自分自身なのである。

物事がうまくいかない時つい他人や環境のせいにしまいがち。しかし本当は自分の中にこそ、うまくいかない要因がある。

例えば宿題をサボってしまっだとすると、翌日先生に出せなかった言い訳がでてきます。しかし、はたして、仕方がなかったのか考えると、そうではないことが多いと思います。塾から帰ってきてもテレビを見てしまっていたり、友達と遊んだ後だから疲れたと言って少し眠っていたり実は宿題をできたけど、「まぁいいや」とか「面倒だな」という自分への甘えが原因であったりします。

実は私自身甘い人間でした。部活をしたら「勉強できません」と先生に言い訳をしたり、時には仮病を使ってできないことにしたりしていました。

次第に成績は下がり気が付くと、何に関しても面倒になっていました。そんな自分を見かねて当時の担任の先生が私にくれた言葉が「敵は己の自身のみ」でした。初めは自分を否定されて嫌な気持ちでしたが、その一つ一つの指摘がすべて当てはまっており、自分がすごくみにくいことに気が付きました。それから常にその言葉を胸に「面倒だな」,「嫌だな」と思った時には自分の甘い気持ちが負けないようになり、部活でも急激に上達することが出来ました。自分の甘さがこんなに自分をだめにしてしまうのかと痛感した瞬間でした。

つまり、自分でストップかけてしまっていないか、やる前から力を限定していないか、言い訳をしていないかを自分自身に問いかけ、自らの成長を妨げないようにしてほしいのです。

 

みなさんも、思わず「これぐらいでいいだろう」などと、自分を甘やかしそうになった時は、この事を思い出して、「自分の敵は自分自身」と思うようにしてください。

 

くれぐれも、自分で自分の力の限界をつくらず、言い訳をせず、目の前のことに取り組むようにしましょう。

 

これこそが、克己心というものです。