好きな格闘家

村越優太と対戦する芦澤竜誠が公開練習を行なった。

 公開練習では、サンドバッグを使って腹筋をしながら掌底で連打するというトレーニングを披露した芦澤。これは矢口哲雄トレーナーが考案した練習で、パンチを打つ時の体の固め方や腹筋の強化、そしてバランスを良くする効果があるそうだ。芦澤が「やばい」と言うほどの過酷なトレーニングで、最近取り組み始めたようだが、「今後一生ずっと取り組んでいこうと思っています」と、その効果に手応えを掴んでいる様子だった。

 芦澤は一度引退を表明したものの、昨年12月のK-1両国国技館大会での島野浩太朗戦で復帰。その復帰戦をKO勝利で飾って話題を呼んだ。その破天荒な言動から「問題児」とも評されるキャラクターだが、復帰を決めてからはトレーニングに一途に取り組んでいる。「1日1時間しかトレーニングしない」という言葉も話題となっているが、「最近1時間も練習してないような気がするっす。45分とか50分とか。じゃないと無理っすよ」と、短時間で集中的に質の高いトレーニングに没頭。その成果も出てきているようで、筋肉関係のトレーナーからは、「格闘家として一番いいトレーニング方法かもしれない」とお墨付きももらったという。

また、意識は食事面にも及び、自炊も始めた。「血液型に合った食べ物を食ってるっす。俺には俺に合った食べ物がある。ちなみに俺は牛肉と豚肉は一切食わないっすよ」と芦澤。ちなみにA型の芦澤に合った食べ物とは「白米、蕎麦。炭水化物は白米と蕎麦以外は食わないっす」とのこと。以前は「飯を食わないで酒で減量しようと思っていた」という状況だったが、「やっぱ料理とか、自分の体を作るものを自分で作るのが、それも格闘家かなって思ってきましたよ」と180度変わった生活をしているようだ。

 そのため、現在の自分に対しての自信も強い。今回対戦する村越とは2017年12月のK-1後楽園ホール大会で対戦して敗れている。しかし「そもそも、3年前の俺は俺じゃないんですよ。3年前の俺はあれだったかもしれないけど、今の俺は別人なんで」とキッパリ。「人間って、体の細胞が1年とか2年で変わるじゃないですか? 筋肉とか肉とか皮とかは3年前の俺の体じゃないんですよ。もう新しいんですよ。俺は別人」と、その成長した自分に対して自信満々だ。